更新日時: 2022/02/11 04:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
ウインドスラブが形成した特定の斜面、斜面内の局所に注意してください。特に、東~南東~南に面した大きな地形は十分な警戒が必要です。スラブの下は、以前の日射で形成した融解凍結クラスト、風で叩かれた硬い斜面、あるいは前日の低密度な雪など、場所によって多様です。ある場所で大丈夫だったからといって安心しないように。地形が積雪を支えるような形状を持つか、斜面の先に「地形の罠」がないかなどを確認してください。連休が始まり、山は混雑が予想されます。雪崩地形の認識に基づく、自分たちの位置と、他グループとの関係に注意を払って下さい。安全な一日を。
昨日(10日)は新しい雪崩の観察報告はありません。
昨日、関東地方に大雪を降らせた低気圧の影響は妙高山域では小さく、その降雪量は僅かでした。その後、冬型の気圧配置となりましたが、まとまった降雪にはなっていません。アルパインエリアでは、強い真北の風が吹いており、森林帯上部より標高の高い場所では、その風によるウインドスラブの形成に注意する必要があります。積雪中層以下には、顕著な脆弱性は観察されていません。
気象庁は、新潟県上越地方に対し、北の風、後、南の風、くもり、時々、雪か雨、最高気温5度(標高13 m)を予報しています。妙高関山(標高350 m)にて気温-1.9℃(4時現在)を観察しています。過去24時間で約10 cmの降雪を観察しています。