雪崩情報

妙高

2022/03/03 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good 日中の昇温と日射の影響を留意

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日中の昇温と日射の影響に留意

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

グライドクラックの入った極端な地形に注意

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(2日)は視界不良でもあり、入山者がとても少なかったため、雪崩の観察情報は入っていません。

積雪

標高の高い場所では昨朝までに多少の降雪があり、それがとても強い西風によって、ウインドスラブが形成しています。このウインドスラブの不安定性は観察情報が極めて限定的であるため、妙高山域では報告されていませんが、隣接する白馬山域では、人的な刺激に反応していました。一方、標高が低い場所では、昇温や降雨などの影響もあり、積雪表層の強度が失われてきています。朝は安定していても、日中の昇温と日射の影響をよく考える必要があります。

天候

気象庁は、新潟県上越地方に対し、西の風、やや強く、くもり、最高気温10℃(標高13 m)を予報しています。妙高関山(標高350 m)にて気温0.4℃(5時現在)、過去24時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

標高を上げる方は東寄りの斜面に形成が疑われるウインドスラブに注意してください。スラブの形成が見て取れた場合、急峻な斜面あるいは凸状や孤立した形状の地形を避けてください。動き出すスラブが小さくとも、発生区内や走路内に樹木などがありますと、致命的な外傷を招く「地形の罠」として機能します。また、昇温が予報されていますので、日中の雪の変化にも注意を払ってください。濡れた雪は重いため、簡単に足元をすくいます。また、グライドクラックの入った斜面には近づかないようにしてください。安全地帯を使った行動マネジメントで、良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。