雪崩情報

妙高

2022/03/05 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good 日中の昇温に留意

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(4日)は標高が低い南向き斜面にて、サイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されました。また、スノーボールも出ていました。

積雪

昨日の好天による日射と昇温の影響を強く受けた南向きの斜面では、雪面は融解し、強度を失うことで濡れた雪の雪崩が発生していました。標高を上げると、風に叩かれるところでは硬い旧雪面が露出しており、地形の局所に反応の鈍い孤立したスラブが形成しています。標高が高く、風の影響が弱い北側の谷底には、密度の高い最近の降雪があります。

天候

気象庁は、新潟県上越地方に対し、南の風、やや強く、後、西の風、強く、晴れ、後、くもり、夕方から雨か雪、最高気温15℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310m)にて気温-3℃(5時現在)です。

行動と地形の助言

一般的に安全な雪崩コンディションです。標高を上げる方は、極端な地形に残る小さいウインドスラブに注意してください。本日は、南寄りの風が入り、昨日以上の昇温が予報されています。標高の低いところに形成しているグライドクラックに警戒してください。ツアーの最後、谷筋を下山される方は、自分の上方にある極端な地形形状に載る雪ブロックの崩落に注意を。山は混雑が予想されます。雪が安定しているときでも、雪崩地形を認識したグループマネジメントを心掛けてください。そうした基本に沿った行動の習慣化が、別のある日のインシデントを小さくします。良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。