更新日時: 2022/03/15 06:00
アルパイン Fair 今朝までの降雨の影響に留意
森林限界 Fair
森林帯 Good 雨が止まってもグライドクラックへの警戒を解かないように
信頼度:○ good □ Fair △ Low
天気が回復しても、本日は、標高の低い場所の植生のない極端に急な開放斜面は、方位を問わず、避けるようにしてください。また、グライドクラックの入った斜面は特に危険な状態となっていますので入らないように。標高をやや上げた場所で地形を選べば、降雨後の快適な春のザラメ雪のスキーが楽しめる日でもあります。雪崩安全対策の最重要事項は地形選択です。なお、スキー場内はスキーパトロールが安全管理をしっかり実施していますが、林道などの法面の状態については、利用者自らも注意し、斜面に対して背を向けた状態で休憩しないようにしてください。安全な一日を。
今朝の雨が止んでもグライドクラックの入った斜面の警戒を緩めないように
昨日(14日)は、崖状の場所からの雪ブロックの崩落が観察されています。入山者が少なく、他に観察情報は入っていません。隣接する白馬山域では、規模の大きな全層雪崩や濡れた雪による点発生雪崩が観察報告されています。
連日の好天と昇温で積雪表層は十分に濡れ、強度を下げています。ここに今朝の降雨が加わり、標高の低い場所の積雪コンディションは、とても悪い状態となっています。グライドクラックが入った斜面での全層雪崩は、雨が止み、時間が経ってから発生することもありますので、本日は、そのような斜面への警戒を緩めないようにしてください。
気象庁は、新潟県上越地方に対し、西の風、やや強く、くもり、明け方まで雨、最高気温14℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310m)にて気温5℃(5時現在)です。明け方から降雨となっており、山麓では6時までに10 mm程度の降水を観察しています。