雪崩情報

更新日時: 2022/03/20 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

昨日(19日)は、雪崩についての「レッスンの日」でした。経験が浅い方でもわかりやすい不安定性があり、昨日の雪崩情報でも書いたように、小さな安全な地形を使って、雪崩を起こしてみることができる日だったからです。雪崩にとっては「斜度が重要」、そして安全対策には「地形を選ぶことが大事」と感じていただけたらなら、良いレッスンとなったに違いありません。本日は、場所によって不安定性にバラツキが出る日です。あるところでは、まったく反応しないし、ある場所では、まだ誘発しうる状態だからです。積雪が不安定化しやすい特徴的な地形(とても急、凸状や下支えのない地形など)に注意してください。また、斜面の下方に「地形の罠」がないかの確認も。昨日は、地形の罠の一つであるグライドクラックに、雪崩に流され、転落する救助事案も発生しています。山は混雑するでしょうから、他グループの行動も気にしながらのグループマネジメントをお願いします。良い一日を。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

グライドクラックの開いている斜面および落ち残りの雪ブロックに警戒

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

とても急な斜面や凸状など積雪が不安定化しやすい地形に注意

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

主稜線で北西の強い風が吹いています

概要

雪崩


昨日(19日)は、入山者が多かったこともあり、サイズ1-2の自然発生あるいは人的な誘発によるストームスラブの雪崩が多数、観察されました。

積雪


昨日(19日)は18日から19日かけて降った新雪と旧雪の結合状態が悪く、多数の雪崩が誘発されました。夜間の気温低下などもあり、この不安定性は解消の方向にありますが、次の3点に注意してください。日射の影響が強い南寄りの急斜面では、朝は安定していても、その後、表層の雪の強度はすぐに下ります。北側の斜面では、新雪と旧雪の結合はゆっくり進みます。とても急な斜面や凸状など、積雪が不安定化しやすい場所では、まだ十分な警戒が必要です。最後にハイアルパインでは、強い北西の風が吹いており、形成間もないウインドスラブを注意してください。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、時々、晴れ、所により、昼前まで雪か雨、最高気温7℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-0.2℃(5時現在)です。

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