雪崩情報
ニセコ・羊蹄・余市・尻別
2022/12/24 07:00
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | 新雪の増加と風の影響で風下側にスラブが形成 |
森林限界 | Fair | 最近の新雪と旧雪の結合状態を確認 |
森林帯 | Fair | 標高の低いところでは「地形の罠」や局所的な急斜面に注意 |
留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab





































先日の降雨の後、最大で30cmの新雪が降りました。この新雪は標高の低いところでは湿り気を帯び重くなっていますが、アルパインでは乾いて軽いままです。現時点で、新雪と旧雪の状態はしっかりしていることが観察されていますが、今後も降雪は数日間続きますので、この新雪内の不安定性を確認することが必要です。
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab




























風が強まり、雪の移動が激しくなるため、北風の影響を受ける標高の高いところではウインドスラブへの警戒が必要です。真新しい雪崩の跡や不安定性の兆候など、状態を理解できる明らかな手がかりを探してください。また、形成間もない雪庇に注意してください。
概要
雪崩
地域全体で新しい雪崩は報告されていません。
積雪
週半ばに降った雨の後、最大で40cmの新雪が降りました。この新雪は十分に温められ旧雪の載っていますが、限定的な観測ではありますが結合は良好のようです。風が強まることで、標高が高いところでは特に風下斜面への雪の再配分が進みます。
天候
北海道の東方沖に低気圧があり、北寄りの風をもたらしています。一日を通して降雪が続き、標高の高いところでは暴風が吹く予報です。凍結高度も300m以下です。
行動と地形の助言
週末は風雪で視界が悪くなりそうです。積雪の全体量は増えていますが、標高の低いところの小川にかかるスノーブリッジはまだ弱く、崩落し埋没してしまう危険性があります。