雪崩情報
ニセコ・羊蹄・余市・尻別
2022/12/29 07:00
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | 夜間に降った雪は風の影響で東斜面に移動しています。 |
森林限界 | Good | 新雪は風で東斜面に再配分されています。 |
森林帯 | Good | 森林帯では、以前の硬い雪面の上に新雪が載っています。 |
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab























北西の風により、東側の斜面に昨晩の降雪は再配分され、ウインドスラブが形成。
留意すべき雪崩
点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow
































一晩中降り続いた雪は軽く乾いていること、そしてその下には硬い雪面があるため、急斜面では誘発しやすい状態です。
概要
雪崩
過去24時間、真新しい雪崩の報告はありません。羊蹄山の標高600-800 m付近の北~北東の斜面では、グライドクラックが発生しているとの報告があります。
積雪
この数日、気温が高く、降雪もありませんでしたが、その後、今朝までに10-20 cmの軽い乾いた雪が降りました。この雪は融解凍結クラストの載っています。このクラストは、標高800 m付近までのすべての斜面に存在しており、日射の影響が強い斜面であれば、アルパインにもあります。積雪の下層となる80-120 cm 付近は、最近の高い気温の影響もあり、圧密・沈降しています。この積雪下層にまだ多少不安定な要素が残っていますが、大きな懸念となるほど弱くはありません。
天候
北西の風が入り始め、気温が低下し、新雪が降っています。これからさらに10-15 cmの降雪が予報されており、中~強の西風が吹くとのことです。今夜は風が弱まるようですが、降雪は金曜まで続く予報となっています。気温は機関中、氷点下が予報されています。
行動と地形の助言
新雪が深くなっている場所や、風の影響でウインドスラブが局所的に厚く形成しているところなどに注意が必要です。新雪と旧雪面が結合するには、少し時間が掛かることを忘れずに。