雪崩情報
ニセコ・羊蹄・余市・尻別
2023/01/03 07:00
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | 大雪と強風のため風下の斜面に大きな負荷 |
森林限界 | Good | 大雪と中~強風のため、風下斜面に負荷 |
森林帯 | Good | 大雪によりストームスラブ形成 |
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab

























大量降雪と中程度の西北西の風によって、風下斜面に大きな負荷
留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab





























新雪内の脆弱性とスラブの人的な刺激に対する反応を確認
概要
雪崩
1月2日、尻別岳、標高800mにて、自然発生のサイズ2が観察された。弱層は降雨で形成したクラストと、こしもざらめ雪の組み合わせで、今回の荒天の雪の下およそ50 cm-1 mの深さに埋没している。また、1月2日に、サイズ1のウインドスラブの雪崩が、雪崩情報区域の広範囲で報告されている。発生場所は、北西風による特徴的な風下斜面。
積雪
1月1日に始まった荒天は30〜60 cmの降雪(標高の高いところではもっと)をもたらしました。この荒天の雪は5-10 cmの厚みを持つ、硬度4Fの雪の上、あるいは標高の低いところでは硬い融解凍結クラストの上にあります。また、標高の高いところでは風で叩かれ硬くなった雪面に載っています。荒天の雪はクラストとの結合は悪くないようですが、孤立した地形ではまだ大きな負荷には反応する可能性があります。
天候
今週は継続して北西の風が流れ込み、次の雪崩情報の発表まで、区域は低温と降雪が続く見込みです。今日と明日は、降雪と中〜強い西風が続き、水曜日の夜には風雪は弱まる見込みです。気温は低いままの予報がでています。
行動と地形の助言
この区域への大雪は、これまでの積雪に大きな負荷を与えており、十分に結合するには時間が必要です。自然発生の雪崩が出ていく期間は、風の影響を受けた雪がたまる地形を避けることは、その地形選択にも慎重さが必要です。アルパインや森林限界では低温となります。レイヤリングを考え、保温に努めてください。大量降雪のときは、雪崩ではなく、深雪に埋もれてしまう危険もあります。ご注意ください。