雪崩情報
かぐら谷川武尊
2023/01/09 04:00
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Low | 極端な急斜面のストームスラブや雪庇の崩落に注意 |
森林限界 | Fair | |
森林帯 | Good | 日中の点発生湿雪雪崩の可能性に留意 |
留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab





















概要
雪崩
昨日(8日)、樹林帯の南向きの急斜面で自然発生によるサイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されているがエリアによっては視界が悪く十分な観察ができていない。
積雪
6日までの荒天による200cm以上の降雪は沈降が進み結合が上がってきている。昨日の日射の影響により南寄りの斜面では表面にクラストが形成されている。かぐらエリアでは8日に埋没した表面霜の層が観察されているが結合は悪くない。極端な急斜面に残る8日の降雪によるストームスラブの結合に注意。
天候
4時現在、アメダス藤原では過去12時間の降雪はない。気象庁では、はじめ高気圧に覆われるが、前線が日本海を南下し、夜には関東甲信地方に達するため、群馬県北部の山麓では晴れのち曇りで夜遅くは雪か雨となるとの予報を出している。
行動と地形の助言
標高の高い場所の極端な急斜面のストームスラブに注意してください。日中、日射の影響がある見込みです。斜面でスノーボールが転がり始めたら積雪の強度が失われてきたサインです。南寄りの大きな急斜面からの湿雪点発生雪崩の可能性に注意してください。雪庇の崩落にも注意が必要です。発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう深い沢、がけ、岩、立木等の「地形の罠」が露出しています。低い標高帯では藪が露出して滑走は困難です。