更新日時: 2023/01/10 05:30
アルパイン Good
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
非常に危険な雪崩コンディションです。アルパインおよび森林限界では雪崩地形内での行動はおすすめできません。この標高帯では、前日の暴風による硬い雪面が形成しており、そこに今朝までの大量降雪が載っています。森林帯においても、慎重なルート選択と保守的な意思決定が必要不可欠な日です。特に南に開けた急斜面は避けてください。また、自分の上部に大きな発生区がないこと、斜度が緩い斜面を選ぶこと、「地形の罠」を避けることが大切です。経験が浅い方は、スキー場内の新雪エリアがおすすめです。その際は、滑走可能な区域の遵守をお願いします。
昨日(1月9日)は森林帯の北および東斜面にて、人的刺激によるサイズ1の面発生雪崩やシューティングクラックが観察されています。これらは、前日(8日)にあった降雪が風で移動し、スラブを形成したことによります。
昨日(1月9日)は、午前は好天となりましたが、標高が高いところでは極めて強い風が吹きました。午後には曇りが広がり、降雪が始まりましたが、標高1,000 m付近からは雨でした。今朝までの12時間で森林帯上部では40 cm程度の降雪となっています。南に面した35°以上の急斜面には、1月6日の好天による融解凍結クラストが埋もれており、持続型スラブに関する潜在的な懸念事項となっています。1月8日の観察では、まだテスト等に反応しており、今回の降雪によって、大きな負荷が掛かることで、規模の大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあります。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼前から曇り、後、晴れ、最高気温2℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-4.0℃(5時現在)、過去12時間で8 cmの降雪がありました。