雪崩情報

白馬

2023/01/11 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

普段はあまり風の影響がない、標高が低い沢地形内部の局所に形成しているウインドスラブに注意を。凸状など、雪が不安定になりやすい場所との組み合わせにも警戒。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

森林帯であっても、南に面した大きく急な開放斜面は、潜在的に規模のとても大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあります。アルパインエリアでは、昨日の暴風の影響のない局所に、荒天の不安定性は残っています。

概要

雪崩

昨日(1月10日)は、スキー場の朝の雪崩管理にて、サイズ1-1.5の雪崩が多数、サイズ2もいくつか報告されています。標高の高い場所は、荒天のため、情報はありません。

積雪

1月9日午後から10日にかけてのまとまった降雪は、森林帯上部で50-60 cmでした。この新雪は旧雪との結合状態が悪く、森林帯にて多数の雪崩の原因となっています。このストームスラブは、10日午後には北寄りの暴風の影響で、激しく移動し、ウインドスラブを風下側に形成しています。雪庇の形成も著しく、風下には極端な雪の堆積が起きています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、日中、北の風、晴れ、最高気温6℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-11.8℃(5時現在)、過去12時間で1 cmの降雪がありました。

行動と地形の助言

気持ち良い晴れですが、山の雪のコンディションは、とても難しく、あちこちに危険な要素が潜んでいる日です。十分に安全なルート選択で行動しつつ、周囲を観察し、新しい雪崩の跡を探してください。昨日は、明瞭な不安定性がありました。このような場合、この不安定性は1日では解消しません。大きな斜面にいきなり飛び込む日ではありません。上部に大きな発生区のない、小さく、傾斜の緩い斜面から一日をスタートしてください。森の中では、今回の降雪が、沢底の穴などを隠していることを忘れずに。より安全な地形をうまく使い、グループマネジメントをしっかり行うことが大切です。良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。