雪崩情報

白馬

2023/01/13 05:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Good
森林限界 Good
森林帯 Good 昇温と日射の影響による濡れた雪の点発生に注意

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

地形ポケットに形成した硬いスラブ

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

昇温と日射の影響を考慮

概要

雪崩

昨日(1月12日)は、日射と昇温の影響で森林帯の南斜面にて、サイズ1の濡れた雪の点発生雪崩が多数、観察されました。また、過去24時間以内の発生と思われるサイズ2.5の面発生雪崩が、アルパインの北東斜面で観察されています。

積雪

1月9日から10日にかけて降った雪は十分に沈降しました。南に面した急斜面には、昨日の好天によって、日射によるクラストが形成しています。山麓では、昨日、気温が7.4°(14時)まで上昇しており、本日も同様の気温上昇が予報されています。日中の雪の変化に注意してください。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、昼過ぎから曇り、最高気温12℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-7.5℃(5時現在)、過去12時間で降雪はありません。

行動と地形の助言

森林帯の南に面した急斜面では、日中の雪の変化による、濡れた雪による点発生雪崩に注意をしてください。濡れた雪は重いので、小さいものでも簡単に足元をすくいます。その斜面の下に「地形の罠」があれば、重大な結末になります。昨シーズンは、濡れた雪の小さい雪崩に流され、その下方にあるグライドクラックに落ちる事案が複数、発生しています。一方、アルパインおよび森林限界では、地形の局所に残るウインドスラブにご注意ください。極端な形状の斜面や地形がまったく積雪を支えないような場所です。継続して吹いた強風により、標高の高いところは、硬い斜面の露出も多くなっています。滑落などにもご注意ください。天気はゆっくり下り坂です。良い一日を。

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