雪崩情報

ニセコ・羊蹄・余市・尻別

2023/02/02 07:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

夜間に吹いた中程度の西寄りの風によって、降雪は風下斜面に再配分され、稜線直下にウインドスラブを形成しています。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

20-40 cmの降雪がありましたが、この新雪が旧雪面と結合するには、少し時間が必要です。

概要

雪崩

昨日(2月1日)、急斜面でのスキーカットにより、ストームスラブが反応しています。厚み30 cmほどで動き、弱層は降雪粒子でした。

積雪

荒天の間の短い静穏な期間を経て、再び、一晩で20-40 cmの降雪がありました。積雪は下層になるほど密度が上がる正構造となっており、1月18日の融解凍結層は80-150 cm下部に埋もれています。留意すべき弱層として、雪面から50 cmまでの深さに降雪粒子が埋もれており、これが人的な刺激に反応しています。また、風や日射の影響のない北斜面では、同じく表層から50 cm程度の深さに表面霜が埋もれており、懸念材料となっています。

天候

低気圧は北海道の北東方向へと遠ざかりつつあります。これに伴い、徐々に、風は収まり、穏やかな天候になる予報がでています。本日は、中程度の西風を伴った降雪が続き、最高気温-6°とのこと。明日は、弱い西風と軽い降雪が続き、気温も同程度の予報が出ています。

行動と地形の助言

2週間ほど降雪が続いていますが、自信過剰になることなく、荒天の不安定性を見極めていくことが大切です。積雪は、全体的には安定していますが、表層の50 cmのところには、注意すべき弱層があり、滑走の刺激で誘発しうる状態です。明日は天気の回復も予報されています。標高を上げ、アルパインを目指す方は、特に、急斜面や樹林が開けた場所に入る前に、斜面積雪の状態を慎重に判断してください。

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