雪崩情報

ニセコ・羊蹄・余市・尻別

2023/02/07 07:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Good
森林限界 Good
森林帯 Good

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

尾根直下の風下斜面でウィンドスラブが形成

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

ストームスラブは落ち着いてきていますが、日射の影響のある斜面では昇温により、不安定化する可能性があります。

概要

雪崩

2月6日午後12時、尻別岳、南東にて、サイズ1.5のストームスラブによるインシデント。同日、キロロ近郊にて、1サイズのストームスラブ、およびニセコアンヌプリ西尾根でサイズ1の雪庇崩落が報告されています。いずれも詳細未確認。

積雪

荒天の雪(30cm程)が、急斜面にて滑走者の刺激やテストで、昨日は、反応を見せていましたが、それも落ち着き、積雪は沈降を進めています。融解凍結クラスト(1月18日形成)は、形態が壊れつつありますが、まだ存在しており、その上には1~1.5mの積雪が載っています。この上載積雪層は球形化が進み、強度を上げています。

天候

天候は穏やかな状態が続いており、今後48時間は、それが継続し、風は軽い北西の予報がでています。天候は概ね曇り、時折、陽が差すこともありますが、弱い降雪もあるとのことです。山麓の気温は-2℃あで上昇するようですが、山頂付近は低温のままです。

行動と地形の助言

この先数日は、天候も安定し、標高の高いところへアプローチできるでしょう。雪崩地形に入る際、状況を慎重に判断し、特に急斜面の場合はより慎重になってください。最近の降雪で雪庇は成長していますので、崩落によって、大きな問題を起こす可能性があります。また、日差しが長く出るようですと、ストームスラブの問題が現れ、人の刺激に反応しやすい状態になりうることを覚えておいてください。

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