更新日時: 2023/02/08 05:00
アルパイン Good 降雪の開始に留意
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
一般的に安全な雪崩コンディションです。アルパインでは、孤立した地形形状にあるウインドスラブに注意を。森林帯では、グライドクラックの入った斜面に近づかないようにしてください。全体的な降雪量が少ない状態が継続していますので、標高が低いところでは、元地形が露出しており、また、沢底には穴が開いているところも多数あります。雪崩以外の危険要素が多数ありますので、「地形の罠」の要素を見極め、安全なルート選択をお願いします。天気はゆっくりと下り坂です。それを考慮した行動計画を。
極端な地形形状に形成した硬いウインドスラブ
昨日(2月7日)は、森林帯にて、サイズ1の点発生湿雪雪崩および全層雪崩が複数、観察されました。いずれも高い気温と強い日射の影響によるものです。
標高が高く、風の影響が強い場所では、以前の融解凍結層が露出しており、風下側には、硬いウインドスラブが地形局所に形成しています。日射と気温の影響を強く受ける急斜面では、積雪表層10 cm程度は十分に濡れたものとなり、昨日の点発生雪崩や全層雪崩の原因となっています。乾いた雪があった北斜面においても、標高が低いところでは、雪は湿り気を持ったものと変わりました。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、夕方から雪、最高気温8℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温1.0℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。