雪崩情報

白馬

2023/02/10 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

極端な形状、あるいは孤立した地形に形成したスラブ

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

極端な形状、あるいは孤立した地形にある不安定な雪

概要

雪崩

昨日(2月9日)は、森林帯の北東面にて、サイズ1.5の面発生雪崩が観察されています。誘発は人の刺激によるものです。また、シューティングクラックも報告されています。

積雪

2月8日午後から9日朝にかけての荒天の雪(10-25 cm)は、とても強い北西の風を受けています。このため、雪の堆積量は南東側が多くなっています。風が強く当たる尾根の上では、古い融解凍結層が露出しているところもありますし、稜線下には硬いウインドスラブが形成しているところもあります。全体的に新雪と旧雪の結合強度は上がってきていますが、孤立した地形などでは十分な注意が、まだ必要です。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、雪、最高気温1℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-5.4℃(5時現在)、過去12時間で降雪はありません。

行動と地形の助言

地形局所に残る不安定性な積雪に、まだ、注意が必要な状況です。スラブの形成が疑われる凸状や孤立した地形を避け、風の影響の弱いシンプルな地形を使ってください。積雪が安定していると感じても、安全な場所で止まる、一人ずつ滑走する、といった原則的な行動様式を続けてください。それが事故を小さくします。天候は明瞭に悪化の方向です。降雪が始まりましたら、早めの下山を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。