雪崩情報

白馬

2023/02/11 05:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Good
森林帯 Good

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

留意すべき雪崩

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow

風の影響のないとても急な斜面

概要

雪崩

昨日(2月10日)は視界不良もあり、新しい雪崩の報告はありません。

積雪

昨日(2月10日)は、低気圧の通過に伴う結束性の低い雪が降りました。降雪量は、森林帯の上部にて、20-30 cmで、Hakuba Valleyの南側で多くなっています。降雪は、本日の未明には概ね終わっており、その後、北西の風が吹いています。今回の降雪パターンは、低密度の雪の上に、風で動いた密度の高い雪が載る「逆構造」の積雪を形成します。明瞭な不安定性が現れやすい状況です。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、時々、曇り、最高気温5℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温0.7℃(5時現在)、過去12時間で2 cmの降雪です。

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。わかりやすい不安定性のパターンが来ています。昨日の雪で形成したストームスラブの不安定性に警戒してください。小さい安全な凸状地形を使って、その状態を確認してください。南に面した大きな斜面は、新雪の下に融解凍結クラストがあり、大きな雪崩が発生しやすいポテンシャルがあります。斜度を落とし、シンプルな地形を使ってください。風の影響のない、とても急な斜面では、林間であっても点発生雪崩が発生しうる状況です。森の中での雪崩は、とても小さいもので、重大な外傷の原因となります。山は混雑が予想されますので、普段以上に地形認識を高め、安全なグループマネジメントを心掛けてください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。