雪崩情報

白馬

2023/02/12 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good 日中の高い気温に警戒

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

地形局所に形成したスラブに留意。地形が積雪を支えない極端な形状な場所などに注意。

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日中の高い気温と日射に留意

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

既にクラックの入った斜面には近づかないように

概要

雪崩

昨日(2月11日)は、アルパインおよび森林限界の東側の斜面にて、サイズ1.5-2.5の面発生雪崩が複数観察されました。また、森林帯において、日射の影響を強く受ける斜面にて、サイズ1-1.5の点発生湿雪雪崩が多数、観察されました。

積雪

昨日は高い気温と強い日射の影響で、荒天の雪は素早く沈降し、日射の影響の強い斜面では濡れ、標高の低いところでは、全方位でクラストが形成しました。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、時々、曇り、最高気温11℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-5.5℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

標高の高いところを除いて、山は一気に春の様相です。アルパインでは局所に残るウインドスラブに注意してください。標高が低く、日射の影響の強い斜面では、点発生雪崩や全層雪崩への警戒が必要です。濡れた雪はとても重いため、簡単に足元をすくいます。昨シーズンは、2件、小さい点発生雪崩に流され、グライドクラックに転落する事故が発生しています。このインシデントは、流されたというだけでなく、斜面の下方に「地形の罠」があったことが重要点です。前日に比べ、大幅な昇温が予報されていますので、既にグライドクラックの入った斜面には近づかないようにしてください。良い一日を。

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