雪崩情報

更新日時: 2023/02/16 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の斜面にウインドスラブの危険が残る日です。Hakuba Valleryの北部を中心に降った新雪は、順調に沈降し、焼結を進めていることが観察されていますが、強風が吹いたことで、地形局所にウインドスラブが形成しています。稜線直下や支尾根の側面などに形成したスラブに警戒してください。また、凸状や地形が積雪を支えにくい孤立した地形を避け、風の影響の少ない斜面を探してください。そこには密度の高く、滑走すると下支えのある新雪があります。尾根上など、強く風が当たる場所では、硬い融解凍結クラストが露出していますので、滑落にも注意を。積雪が安定していると感じても、安全な場所で止まる、一人ずつ滑るといった基本的な行動を続けてください。それが事故を小さくします。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

極端な地形形状に残る不安定な雪に注意

概要

雪崩


昨日(2月15日)は、森林限界の東斜面にて、誘発あるいは自然発生したサイズ1-1.5のストームスラブの雪崩が観察されました。また、森林帯の風の影響の強い場所において、シューティングクラックが観察されてます。なお、森林帯の一部斜面にて、ワッフ音が報告されています。

積雪


Hakuba Valleryの北部を中心に降った20-25 cmの新雪は、西寄りの暴風によって、風下側に再配分されています。風が当たる場所では、以前の硬い融解凍結層が露出しています。風下側には、密度の高い新雪が堆積しており、昨日の時点では、まだ十分に旧雪面と結合していないため、人による誘発で雪崩が発生しています。2月13日に埋没したため、230213 MFcrと名付けられた融解凍結層と新雪の間では、まだ温度勾配が残っている場所があり、今後も継続的な観察が続けられます。昨日は、この境界面でワッフ音が報告されています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、時々、曇り、所により、朝まで雪、最高気温3℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-9.0℃(5時現在)、過去12時間で2 cmの降雪がありました。

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