雪崩情報

白馬

2023/02/21 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Good
森林限界 Good
森林帯 Good

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(2月20日)は、森林帯にて表層の雪がスキーカットで反応し、スラフとして流れていました。高い標高は荒天で視界も悪く、新しい雪崩の報告は入っていません。

積雪

森林限界まで降雨で濡れ、そこに19日未明からの新雪が載っています。新雪の量は標高帯で異なり、高い標高ほど多くなっています。この新雪は昨日から一気に増えており、森林帯で70-80 cmに達しています。また、森林帯の上部では、森の中でも突風が吹くほどの強い北風の影響を受け、再配分されています。18日の降雨により、グライドクラックは拡大しており、それが今回の降雪で隠れています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、昼過ぎまで、時々、雪、最高気温0℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-6.5℃(5時現在)、過去12時間で14 cmの降雪がありました。また、アメダス小谷にて、過去12時間で32 cmの降雪を記録しています。

行動と地形の助言

とても危険な雪崩コンディションです。標高が低いところにいても、自分の上部に大きな発生区がないか、よく考える必要があります。また、凸状など地形が積雪を支えにくいところに形成しているスラブに十分に警戒してください。風を避け、森の中で行動する場合、新雪が危険要素を隠している可能性を忘れないように。降雨によって沢底に穴が空き、グライドクラックが広がりましたが、それが今回の新雪で隠れています。経験が浅い方はスキー場内で新雪を楽しむ日です。その際は、滑走可能区域を守るようにしてください。過去25年以上、日本ではオープンされているコースでの雪崩死者は出ていません。これは欧米に比べ、極めて優秀な成績です。この安全はスキーパトロールの日々の地道な管理によるものです。

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