雪崩情報

更新日時: 2023/02/22 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

ウインドスラブが形成している場所に十分な注意が必要な日です。ウインドスラブの下層は、とても軟らかい雪があり、不安定な積雪構造となっている可能性が高いからです。昨日はリフトが止まるほどの暴風も吹いています。今日は、その風の痕跡が雪面に残っていますので、それを探しながら行動してください。スラブの形成が見て取れたら、そこを避ける、あるいは十分に緩い傾斜の斜面を選ぶことが重要です。風の影響が弱い、シンプルな地形を選べば、滑走感あるパウダーライディングが楽しめる日です。安全な場所から滑りだし、安全な場所で仲間の滑りを見守るという行動を忘れずに。標高の低いところでは、大きく開いたグライドクラックが、今回の降雪で隠れています。完全に下山するまで、安全なルート選択を続けてください。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

稜線の風下側だけでなく、支尾根の側面、下支えのない地形に形成しているスラブにも警戒を。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

日射の影響が強い南に面した斜面では、日中の変化に注意を。

概要

雪崩


昨日(2月21日)は、森林帯のとても急な斜面にて、スキーカットによって、サイズ1のストームスラブの雪崩が複数、観察されています。荒天のため、標高の高いところの情報は入っていません。

積雪


2月19日未明からの新雪は、昨日午後までに、Hakuba Valleyの南地区で50 cm、北地区で80 cmとなりました。この新雪はとても軟らかいスラブを形成しており、標高が低いところでは濡れたざらめ雪、標高を上げたところでは融解凍結クラストに載っています。新雪と旧雪の境界面の結合強度は、標高の低いところでは悪くないことが観察されています。しかし、標高の高い場所では、その状態は不明です。昨日はリフトが停止するほどの暴風が吹いていますので、森林帯の上部より標高の高い場所では、ウインドスラブに十分な警戒が必要な状況です。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、朝晩、曇り、所により、明け方、雪、最高気温3℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-11.6℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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