雪崩情報

かぐら谷川武尊

2023/02/23 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low
森林限界 Fair
森林帯 Good

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

稜線、支尾根直下の急斜面や樹木の少ない急斜面、特に結合の進みにくい高い標高で注意

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

稜線、支尾根直下の急斜面に注意

概要

雪崩

昨日、南東向きの急斜面で過去の荒天中に発生したと思われる複数の面発生雪崩サイズ2を観察した報告があった。

積雪

先日の昇温と降雨の影響により形成されたクラストの上に21日までの荒天の降雪が50-80cm以上載っており、局所的に風で吹き払われクラストがむき出しになっているところもある。旧雪との境界面の結合は良く、荒天内の降雪内部の結合も上がってきている。新たな降雪は無いが、昨夜南西寄りの風があったため、雪の移動により風下斜面ではウインドスラブが形成されている可能性がある。

天候

5時現在、アメダス藤原での過去24時間の降雪は無い。気象庁では、気圧の谷や湿った空気の影響を受けるが、西から次第に高気圧に覆われるため、曇りで夕方から晴れる予報を出している。

行動と地形の助言

高い標高に局所的に残るストームスラブや、昨夜形成された可能性のあるウインドスラブの結合に注意してください。稜線、支尾根直下の急斜面や樹木の少ない急斜面、特に結合の進みにくい高い標高で注意が必要です。自身が斜度の低い場所にいても、頭上の大きな発生区からの雪崩に注意してください。また、滑走に適した斜面とは「雪崩地形そのもの」ということを忘れないようにしてください。滑走は一度に一人ずつ、安全地帯から安全地帯への移動、安全地帯にいる者は滑走者の監視をする等の基本を忘れないようにしてください。

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