雪崩情報

妙高

2023/02/25 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

今後の降雪と風の強度に注意

概要

雪崩

昨日(2月24日)は、森林帯にて、サイズ1-2の全層雪崩あるいは点発生湿雪雪崩が複数観察されました。

積雪

以前の荒天の雪は沈降し、そこに昨晩からの新雪が載っています。降雪量は、妙高山域の海側で多くなっており、森林帯で20-30 cmです。この新雪は北西の風の影響を受けて堆積しています。降雨で形成した融解凍結クラストとその上に載る雪の境界面の結合状態に関しては、ほとんどの場所では安定化の方向にあると思われます。しかし一方で、隣接する白馬山域にて、ごく一部(表層積雪が薄いところ)にて再結晶化が進んでいることが報告されていますので、今後も継続的な観察を行う予定です。

天候

気象庁は、新潟県上越地方に対し、北西の風、雪、最高気温4℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310m)にて気温-5°(5時45分現在)です。

行動と地形の助言

昨晩からの降雪で形成したストームスラブに注意が必要です。新雪がより堆積している風下側の斜面において、積雪がより不安定化しやすい凸状など、地形が積雪を支えない場所を避けるようにしてください。新雪の下には、高い気温や日射で融解凍結した斜面が隠れています。新雪と旧雪との結合状態を確認してください。沢沿いには、以前の雨で発生した雪崩の非常に硬いデブリがあります。積雪が安定していると感じても、安全な場所で止まる・休憩する、といった基本行動を続けてください。地形認識に基づく適切なグループマネジメントが、万が一のときの事故の被害を小さくします。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。