雪崩情報
白馬
2023/02/26 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | |
森林限界 | Fair | |
森林帯 | Good |
留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab





































風によって、より堆積している場所に警戒
概要
雪崩
昨日(2月25日)は、森林限界の北東~東の斜面にて、サイズ1のウインドスラブの雪崩がスキーカットで発生。風の影響のない斜面では、サイズ1の点発生雪崩がありました。いずれも当日までに降った雪による雪崩です。
積雪
南側の斜面では融解凍結クラスト、北側の斜面では沈降した雪の上に、25日未明からの新雪が載っています。この新雪はHakuba Valleyの北部で多くなっており、降り始めからの量は30 cm程度です。昨日までは、比較的風の弱い状態であったため、風の影響のない急斜面では、点発生雪崩も発生していました。長野地方気象台は明日までの24時間で20 cmの降雪を予報しています。それを考慮する必要があるのは、標高の高いところと北部地区のみとなりそうです。
天候
気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、最高気温3℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-4.8℃(5時現在)、過去12時間で2 cmの降雪がありました。
行動と地形の助言
積雪表層に形成している風の影響を受けたスラブに警戒してください。稜線直下や支尾根の側面など、風によって雪がトップローディングやクロスローディングする場所を見つけましょう。また、行動中も風の強さに注意を払ってください。積雪表面の雪が動き、少樹木が揺れる中程度の風(風速8-11 m/s)が継続して吹く場合、風下側には、危険なスラブが形成していっていると考えることが必要です。また、南側の斜面では、硬い融解凍結クラストが新雪の下に隠れていることを忘れないように。良い一日を。