雪崩情報

白馬

2023/03/02 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

今後の降雪の強さと、風向の変化に注意。新雪と旧雪の結合状態を確認してください。森林帯は降雪なっている標高のみの評価です。

概要

雪崩

昨日(3月1日)は、森林帯の南斜面にて、サイズ1の点発生湿雪雪崩が複数、観察されました。また、多数のスノーボールも観察されました。

積雪

昨日は14時にアメダス白馬で13.7℃を記録するなど高温となりました。これにより、森林帯では、積雪表層の強度が失われ、点発生雪崩などが発生しています。今朝の冷え込みも弱いため、標高の低いところでは全層雪崩の危険が継続していると考えることが必要です。一方、標高の高いところでは、南西の風を伴いながら、弱い降雪となっています。標高1,500 m付近で10 cm程度の新雪です。今後、冬型の気圧配置となり、風向も北西~北に変わる予報です。長野地方気象台は明日朝までの24時間で最大20 cmの降雪を予報しています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、時々、雪か雨、最高気温9℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温1.4℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

降雪量はまだ少ないですが、今後、形成されていくストームスラブに注意してください。新雪と旧雪の結合状態の確認が必要です。標高帯によって、濡れた雪あるいは凍結した雪面に新雪が載っています。また、今後、気象は冬型の気圧配置となりますので、風が強まる予報がでています。風向風速の変化と、それによる雪の移動にも注意を向けてください。視界が悪いときは、自分の上方にある危険に気づきにくくなります。地形図を使うことで、上部に大きな発生区がないかを考えることが大切です。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。