雪崩情報
ニセコ・羊蹄・余市・尻別
2023/03/04 07:00
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Good | |
森林限界 | Good | |
森林帯 | Good |
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab





















稜線の風下側の地形局所にウインドスラブが形成
留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab





































暖かい気温が荒天の雪を沈降させスラブを形成。そして、その新雪が旧雪と結合を高めるまでスラブは反応します。
留意すべき雪崩
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow






























急斜面では点発生乾雪雪崩が発生しえます
概要
雪崩
急斜面では点発生雪崩が発生した場合、流下距離が伸びる状態にあります
積雪
過去48時間で最大30 cmの降雪がありました。この新雪は、ほとんどの斜面と標高帯で、融解凍結クラストに載っています。アルパインでは風で削剥され、硬い斜面の露出もあります。北西の風によって、風下側に雪が運ばれ、アルパインや森林限界では、地形局所にウインドスラブが形成しています。積雪の下層はよく圧密されています。
天候
今朝は小雪となり、その後、曇りの予報です。気温は低温が継続し、標高1,000 mで-8℃とのことです。天候は、明日から回復し、月曜まで晴れる予報がでています。このため、凍結高度は、明日が800 m、月曜日が900 mまで上昇する見込みです。この間の風は、弱い西風となりそうです。
行動と地形の助言
乾雪の点発生雪崩については、一人ずつ滑ることと「地形の罠」のある急斜面を避けることで解決します。アルパインでは、ウインドスラブが形成している痕跡を探し、斜面に滑り込む前に、その反応をテストしてください。行動中に気温を測ることで、スラブは人の刺激に反応しやすくなります。また、気持ち良さそうな新雪の下に、樹木から落ちた雪塊や古く硬いデブリがあることに注意してください。標高が低いところでは、特に注意して滑る必要があります。日曜から月曜日にかけて、さらなる気温上昇があると、雪庇は崩落しやすくなることも頭に入れておいてください。