雪崩情報

妙高

2023/03/06 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日中の高い気温と日射の影響に注意

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

既にグライドクラックの入った斜面には近づかないように。崖状地形にある雪ブロックに警戒。

概要

雪崩

昨日(3月5日)は、標高がとても低いところでは全方位で点発生湿雪雪崩が観察されています。

積雪

昨日は、アメダス関山にて6.1℃(14時)を記録するなど高い気温となりました。これに強い日射が加わり、森林帯では多数の点発生雪崩が発生しています。風に叩かれた尾根上は、硬い旧雪が露出しています。高い標高の北側では、雪はまだドライな状態です。昨日の時点では、雪面の雪は放射によって水分が抜けるドライアウトが発生しており、良いコンディションにありました。

天候

気象庁は、新潟県上越地方に対し、南の風、日中、北の風、晴れ、最高気温11℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310m)にて気温-3°(5時45分現在)です。

行動と地形の助言

朝、硬く凍結している斜面が、日中の高い気温と日射の影響で強度を失い、濡れた雪による点発生雪崩が起きる「春の一日」です。雪面の雪が強度を失う状況に気づくようにしてください。濡れた雪はとても重たいため、小さいものでも、簡単に足元をすくいます。斜面の下方に「地形の罠」があれば、重大な結末になりえます。また、尾根上などは、とても硬い旧雪が露出しています。滑落にも気をつけてください。標高の低いところのグライドクラックの入った斜面は、不安定な状態にあります。崖状の地形にある落ち残りの雪ブロックにも注意を。サングラスと日焼け止めを持参して、良い春の一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。