雪崩情報

妙高

2023/03/09 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Good
森林限界 Good
森林帯 Good

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日中の高い気温と日射の影響に注意。また、南風の影響も考慮。誘発の可能性は朝の時点でのもの。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

グライドクラックの入った斜面に近づかないように。崖やとても急な斜面にある雪ブロックにも警戒。

概要

雪崩

昨日(3月8日)は、森林帯にて、複数の点発生雪崩が観察されています。

積雪

昨日は、アメダス関山にて17.2℃(14時)を記録し、極めて高い気温となりました。これに強い日射が加わり、森林帯では点発生雪崩が発生しています。標高が高い北側の斜面では、雪はまだドライな状態です。

天候

気象庁は、新潟県上越地方に対し、南の風、日中、北の風、晴れ、夜、曇り、最高気温19℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310m)にて気温0°(5時45分現在)です。

行動と地形の助言

山は春のコンディションです。朝、硬く凍結していた斜面が、気温の上昇と日射の影響で昼頃には強度を落とし、濡れた雪の点発生雪崩を起こします。濡れた雪はとても重いので、簡単に足元をすくいます。朝は凍結した斜面での滑落、昼からは濡れた雪の雪崩に警戒です。南に面した大きな急斜面では、規模の大きな点発生雪崩も発生しうるコンディションとなりますので、自分の上方への警戒を怠らないようにしてください。標高の低いところでは、融雪は積雪底面からも進んでいます。スノーブリッジは崩落しやすくなっていますので、下山の途中も、雪の強度が落ちている場所へ注意を向けてください。天気はゆっくり下り坂です。十分な日焼け止め対策をして、良い一日を。

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