雪崩情報

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白馬

2023/03/13 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low 降雪あるいは降雨の程度による
森林限界 Low 降雨の程度による
森林帯 Fair 降雨の程度による

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

概要

雪崩

昨日(3月12日)は、標高が低い場所では全方位、標高が高いところでは日射を強く浴びる南斜面にて、濡れた雪による点発生雪崩(サイズ1-2)が多数、観察されました。また、全層雪崩も報告されています。

積雪

夜間の冷え込みもなく、今朝までプラス7℃以上の気温が継続しました。さらに、降雨も予報されています。前日まで継続して温められた積雪は、大きく強度を失っていると考えてください。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、曇り、朝から昼前、雨、後、晴れ、最高気温14℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温7.7℃(5時現在)です。昨日、アメダス白馬では、最高気温16.4℃(14時)を記録しています。

行動と地形の助言

標高の低いところのほうが危険度が高い日です。既にグライドクラックの入っている斜面には近づかないようにしてください。大きな斜面だけでなく、林道の法面など、局所的な急斜面にも十分な警戒が必要です。また、高い気温が継続している場合、融解水は昼夜を通して発生しています。夜間に全層雪崩や雪ブロックの崩落が発生することも、ごく普通にあります。前線の通過後、気温の低下が予報されていますが、気温が下がり始めた午後には危険が下がると考えることは、誤りです。完全に下山するまで、全層雪崩への警戒を解かないように。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。