雪崩情報

妙高

2023/03/21 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

グライドクラックの入った斜面に近づかないように。また、雪ブロックの崩落にも警戒を。

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日中の高い気温と日射の影響に留意。評価は朝の時点でのもの。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(3月20日)は、日射の影響の強い、とても急な斜面で、多数の点発生雪崩(サイズ1-1.5)が観察されました。また、アルパインエリアにて、面発生雪崩(サイズ1)が観察されています。

積雪

日射と気温の影響が強い斜面では、濡れた雪の雪崩が日中に観察されています。一方、次の条件に当てはまる局所にて、小さい面発生雪崩が出ています。高い標高、日陰斜面、風の影響を受けた雪でスラブが形成。南斜面においては、森林限界付近まで積雪の等温化が進みつつあります。春が高い標高まで来ています。

天候

気象庁は、新潟県上越地方に対し、南の風、日中、北の風、晴れ、最高気温20℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310m)にて気温-1°(5時45分現在)です。

行動と地形の助言

朝と日中で積雪強度が大きく変化する「春のサイクル」です。登山者、滑走者問わず、朝は滑落に注意を。そして、気温の上昇と日射の影響で、積雪表層の雪の強度が下がることに気づいてください。適切な時間帯と斜面を選べば、快適なざらめ雪を安全に楽しめるでしょう。一方、アルパインエリアでは、先日の降雪は、まだ完全に落ち着いていない局所が残っています。それを考慮したルートあるいは滑走ラインの選択をしてください。標高の低いところの融雪は進んでいます。林道側面からの雪ブロックの崩落にも警戒してください。良い一日を。

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