雪崩情報

更新日時: 2023/03/25 06:00

妙高


アルパイン Low 降雪の可能性あり。


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

季節の進行が早く、標高の低いところでの融雪が顕著です。シーズン中には可能だった下山ルートが使えないことを想定し、行動計画を立ててください。標高を上げた場所では、朝は凍結した斜面での滑落に警戒を。グライドクラックは傾斜が大きく変わるところに生じています。先の見えない斜面には、いきなり滑り込まず、余裕を持った位置で一旦停止し、その先の様子を確認するようにしてください。また、尾根上や尾根のすぐ脇でも雪が割れてきています。登山者は「尾根の上にいるから大丈夫」と考えないように。全層雪崩や雪ブロックの崩落は、どの程度の刺激で発生するか見積もりが難しい現象です。危険要素(ハザード)からの回避を、まず考えてください。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(3月24日)はサイズ1の全層雪崩が観察されています。

積雪


高い気温と昨日の降雨の影響で融雪が進んでいます。標高1,000 m付近では過去2日間で20 cm以上、積雪深が減少しました。これにより、グライドクラックの拡大や、傾斜が比較的緩いところにおいても融雪期に見られる割れ目が積雪には生じています。過去数日よりも気温は多少低下していますが、積雪の強度は低下しているため、森林限界・森林帯では引き続き、全層雪崩に十分な警戒が必要です。

天候


気象庁は、新潟県上越地方に対し、北東の風、日中、北の風、曇り、ところにより雨、最高気温11℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310m)にて気温1°(5時45分現在)です。

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