雪崩情報

更新日時: 2024/01/05 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形にある積雪の不安定性に注意が必要な日です。高い標高帯では、西~北寄りの風で形成したウインドスラブに注意してください。凸状など地形が積雪を支えにくい斜面に警戒を。森林限界付近でも、まだ積雪は十分ではありませんので、地形内にある樹木など、流されたときに障害物となる「地形の罠」に注意を払ってください。今日は、好天となり、登山にも滑走にも、楽しい一日となりそうです。安全な場所で休憩する、滑走したら必ず、雪崩地形から外れたところで仲間を待つ、といった原則的な行動様式を続けてください。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(1月4日)は、朝のスキー場の管理にて、サイズ1の雪崩が報告されています。雪崩は新雪と旧雪の境界面で発生しており、北寄りの風で移動した雪が堆積しやすい局所でした。標高の高いところでは、昼ぐらいまで視界が悪く、新しい雪崩の観察情報はありません。

積雪


1月3日夜から4日午前までの降雪は、森林限界付近で 20cm程度でした。新雪と旧雪の境界面についての観察は限定的のため、不確実性が高い状態です。特に、日射を浴びる面では融解凍結クラストが形成していること、降雪は北西~西寄りの風で移動していることなどから、大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあります。主稜線付近では、中程度の西風が吹き続けています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、日中、北の風、晴れ、最高気温10 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-4.8 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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