更新日時: 2024/01/06 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯
信頼度:○ good □ Fair △ Low
大きな凸状地形や、周囲との連続性がない孤立した地形など、地形が積雪を支えにくい地形に形成したウインドスラブに注意してください。森林付近でも積雪は、まだ少なく、障害物となる樹木やブッシュが多数露出しています。雪を求めて急峻な沢地形に入り、もし、そこにブッシュ等が露出していれば、そこは「地形の罠」です。標高の低いところでは、沢底に穴が開くなど、雪崩以外の危険も多数あります。保守的なルートセッティングでお願いします。
地形局所に形成したスラブに警戒
昨日は、サイズ1-1.5のウインドスラブの雪崩が複数観察されています。いずれも、滑走者による誘発によるもので、偶発的なもの、スキーカットによるものなどです。いずれもスラブは軟らかい、形成間もないタイプになります。また、標高の低いところでは、濡れた雪による点発生雪崩が観察されています。
昨日、報告されている雪崩は、1月3日夜から4日午前までの新雪(20 cm程度)が強い西寄りの風で移動し、ウインドスラブを形成していたことに因ります。ほとんどの雪崩は、新雪と旧雪の境界面から発生しています。本日のコンディションは、基本的には前日と同じと考えることが必要です。また、湿った空気が入り、弱い降雪の可能性が予報されています。現場の気象が積雪に与える影響も考えてください。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、くもり、時々、晴れ、最高気温10 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-2.5 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。また、長野地方気象台は、昨日、今晩から8日にかけて大雪(70 cm程度)となる防災情報を発表しています。