更新日時: 2024/01/09 05:30
アルパイン Fair 主稜線付近のウインドスラブに警戒
森林限界 Fair
森林帯 Fair 地形の罠に警戒
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形に残る不安定性に注意が必要な日です。好天に恵まれますが、いきなり大きな斜面に入るのではなく、小さい斜面から積雪状態を確認しながら一日を始めるのは良いアイディアです。急斜面では、日中の昇温と日射の影響で、表層の雪がスラブの特徴を強め、不安定化する場合があります。積雪状態の変化に気を配ってください。森林帯では、昨日までのまとまった雪が、たくさんの危険要素(沢底の穴や樹木の下枝など)を隠しています。「地形の罠」に警戒を。安全な地形を上手に使った原則的な行動様式を守り、良い一日を。
主稜線付近では地形ポケットに形成したウインドスラブにも警戒を。急斜面では、日中の日射の影響によるコンディションの変化に注意を。
極端な地形にある不安定な積雪に注意。急斜面では、日中の日射の影響によるコンディションの変化に注意を。
風の影響がなく、とても急な斜面にて
昨日は視界不良もあり、新しい雪崩は観察されていません。
1月6日から始まった降雪は昨日の昼頃には終わり、森林帯上部80 cm程度の新雪をもたらしました。これらの新雪は日射を浴びる斜面では5日の晴天で形成した融解凍結クラストの上に載っています。新雪とクラストの境界面、新雪内部にも、顕著な脆弱性は観察されていません。しかし、まだ十分に結合を強めているわけではありませんので、積雪がより不安定化しやすい場所には、十分に警戒する必要があります。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、日中の最高気温7 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-14.6 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。