更新日時: 2024/01/14 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
難しい雪崩コンディションの日です。森林限界とアルパインでは、発生確率が低くとも、もし誘発した場合、大きな雪崩が発生しうるポテンシャルが積雪にはあります。風で移動した雪がスラブを形成している場所に警戒してください。また、日射を浴びる急斜面では、日中に誘発の可能性が変わることを忘れずに。森は埋まりつつありますが、まだ十分ではありません。新雪の下に隠れている危険要素(例えば、沢底の穴や樹木の下枝など)に注意してください。良い一日を。
アルパインでは西風が吹いており、雪を移動させています。風下側、特に北~東に面した斜面では、大きな雪崩のポテンシャルがあります。
北側の斜面では、今回のまとまった新雪の下層には、比較的低密度の層があり、構造的な弱さを持っています。また、南斜面では融解凍結クラストの上に新雪が載っており、大きな雪崩のポテンシャルがあります。
昨日(13日)は、スキー場の雪崩管理にて、爆薬によってサイズ1.5-2のストームスラブ、スキーカットによってサイズ1-1.5の点発生雪崩が観察されています。バックカントリーでの雪崩は、荒天のため山に入る人が少なく、情報は入っていません。
12日午前から始まった降雪は、13日夕方まで続きました。この36時間の降雪量は、森林帯上部にて70-80 cm となっています。昨日の午後から西風が強まり、多量の新雪を風下側に移動させています。
気象庁は新潟県上越地方に対し、南の風、曇り、昼前から夕方、晴れ、日中の最高気温6 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-13 ℃(4時45分現在)、過去12時間で16 cm、過去24時間で53 cmの降雪がありました。