雪崩情報
更新日時: 2024/02/27 05:30
白馬
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度：○ good □ Fair △ Low
行動と地形の助言
強い風で形成したウインドスラブに警戒してください。ウインドスラブは、斜面全体に広がる大きなものだけでなく、尾根上の登山道の脇、側面などにも形成します。登山者が、岩や風を避けて、風下側に少し回り込んだときに、ウインドスラブの雪崩を誘発する、といったことは、よくあります。降雪の多かったHakuba Valleyの北区域では、ウインドスラブとストームスラブの両方により警戒してください。自分の上方に大きな発生区がないかを考え、安全な地形を使った賢いグループマネジメントをお願いします。雪崩以外にも、厳しい気象条件の日です。経験の浅いグループはスキー場内で楽しむのがおすすめです。
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab
主稜線では北西～北、標高を下げると北寄りの強風が吹いています。森林帯であっても、風で移動した雪が堆積する斜面には十分な警戒が必要です。
ストームスラブ Storm slab
降雪量の多かったHakuba Valleyの北区域でより注意してください。風が弱まり、雪が堆積しやすい場所が樹林帯にはあります。もし、そこが十分に急であるならば、慎重な判断が必要な日です。新雪の下層には、結合力が十分に高まっていない雪が、昨日、観察されています。これは広範囲には存在していませんので、発見が難しい面があります。
概要
雪崩
昨日（26日）は、スキー場の朝の管理にて、形成間もないウインドスラブの不安定性が報告されています。山岳エリアでの雪崩の報告は入っていません。
積雪
冬型の気圧配置に変わった後の降雪は、Hakuba Valleyの北側で量が多くなっています。標高1,000 m付近で30 cm程度です。発達する低気圧の影響によって、標高の高いところでは猛烈な風（主稜線で平均20 m/s近く）が吹いており、激しく雪を移動させています。現在の降雪の前、つまり低気圧の通過時に降った雪と、その下部にある硬い旧雪（クラストあるいは硬い雪面）で、一部、結合が悪いところが観察されています。新雪の多くなっている場所では、森林帯でも警戒が必要な状況です。
天候
本日は、西高東低の気圧配置が続き、気圧の谷や寒気の影響を受ける見込みです。気象庁は長野県北部に対し、北の風やや強く、雪、昼過ぎから曇り、日中の最高気温3 ℃を予報しています。アメダス白馬（標高703 m）にて、気温-3.1 ℃（5時現在）です。長野地方気象台は２月26日4時40分、長野県北部に対し、2月28日6時までの24時間で30 cmの降雪を予報しています。
