更新日時: 2024/03/02 05:00
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
とても危険な雪崩コンディションです。昨日よりも発生しうる雪崩の規模は大きくなり、一方で、誘発感度は場所によるバラツキが大きくなっています。遠見尾根や八方尾根などの南側に広がる大きな開放斜面は、大きな雪崩が発生しうる状況です。森の中にいても、その中にある雪崩発生区を認識することで、慎重なルートセッティングを行い、保守的な意思決定が必要です。経験の浅いグループはスキー場内に留まることをおすすめします。スキー場内を滑走する際は、滑走可能区域を遵守してください。これはあなたの安全だけでなく、他の来場者の安全にも極めて重要なことです。
Hakuba Valley北部地域の全体傾向は、結束性の低い雪の上に、風の影響を受けた密度の高い雪が載る「逆構造」となっています。積雪の量も増えていますので、昨日よりも、より大きな雪崩が発生しうるコンディションです。
本日未明から主稜線では平均15 m/s以上の北西の風が吹いています。降雪の少なかったHakuba Valley南部地区でも、ウインドスラブの形成に十分に警戒してください。
昨日(3月1日)は、スキー場での朝の安全管理で、非常に多数の雪崩が報告されました。サイズ1-1.5の点発生雪崩が全方位、サイズ1-2のストームスラブなどです。
2月29日夜から3月1日の朝にかけて降った雪は、結束性が低く、多数の点発生雪崩を起こしました。気温が高めであったため、焼結が早く進むところでは、面発生雪崩として発生しています。その後、スキー場上部リフトが運休するほどの強風が吹いた後、昨晩から今朝までに、Hakuba Valleyの北部では20-30 cm(森林帯の上部)となっています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、日中、南の風、曇り、後、晴れ、日中の最高気温4 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-5.2 ℃(5時現在)です。長野県地方気象台は、3月2日4時32分、長野県北部に対し、3日6時までの24時間で10 cmの降雪を予報しています。