雪崩情報

更新日時: 2024/03/06 05:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高の高いところまで、風の影響の弱い状態で新雪は堆積しています。今後、中程度の風(雪面の雪が動き、樹木が揺れる程度)が拭き始めたら、風で動いた雪が堆積する急斜面に注意してください。森林限界付近においても、今年の小雪の影響はあり、沢が割れ、穴が空いている場所が多数あります。その穴が、この数日の新雪で隠れていますので、十分注意してください。積雪が安定していると感じても、登るときは、雪崩地形を外すルートを考え、危険に曝される場所ではスペーシングを行い、そして、安全な場所で休憩するようにしてください。これが守られていれば、多人数が埋没する事故のほとんどは防げます。

留意すべき雪崩

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow


ベース画像

とても急な斜面に注意を。小さい雪崩でも、簡単に足元をすくいます。下方に「地形の罠」があれば、重大な結末となります。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

極端な形状や孤立した凸状の地形と、表層の雪がスラブの特徴を持つ場所が、組み合わさった急斜面に警戒を。

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(5日)は、新しい雪崩は報告されていません。

積雪


低気圧の接近に伴う降雪が、昨日(5日)の午後から始まりました。今朝までに、森林限界付近では20 cm程度の新雪となった模様です。主稜線でも、風が弱い状態が続いており、とても急な斜面では点発生雪崩が発生しうる状態です。森林限界とアルパインの北側の積雪中層には、融解凍結クラスト(2月21日の降雨で形成)が埋もれており、昨日の積雪調査においても、まだ気をつけるべき結果がでています。温度勾配は既に解消していますので、ゆっくりと安定化に進むと思われますが、現時点では、まだ警戒が必要です。

天候


本日は、低気圧が東日本の南岸から日本の東へ進む見込みです。気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪か雨、昼前から曇り、日中の最高気温5 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-0.2 ℃(5時現在)です。

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