更新日時: 2024/03/09 06:00
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険なコンディションです。たとえ森の中にいても、今、自分がいる場所が、本当に安全なのかを考える必要があります。視界が悪いときは、自分の上方の危険要素(雪崩発生区など)に気づきにくくなります。また、標高の低いところでは、沢底の穴などの危険要素を、新雪が隠していることを忘れずに。経験があるグループでも、保守的な意思決定と安全マージンを大きくとった行動が必要不可欠です。経験の浅いグループは、スキー場で新雪を楽しむのに適した日です。その際は、滑走可能区域を守ってください。それは、あなたの安全だけでなく、他のゲストの安全のためでもあります。
新雪層が、あまりスラブの特徴を持たなくとも、雪崩が発生しえます。斜度に最大限の注意を払ってください。
たとえ森の中にいても、点発生雪崩は発生します。自分の上方にある斜面に警戒を。
持続型スラブは、大きな気象変動によって活性化することが経験的に知られています。今回の多量降雪は、雪崩危険度を上昇させています。
昨日(8日)は、昇温の影響が大きい標高の低い場所にて、サイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されました。
日射や気温上昇の影響の強い場所では、硬いクラストの上に今朝までの新雪が載っています。新雪と旧雪の境界面の結合強度が上がるには、時間が必要です。また、森林限界およびアルパインの積雪中層には2月21日の雨で形成した氷板あるいは融解凍結クラストが埋もれており、その上面に、こしもざらめ雪が形成しています。
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風やや強く、後、北西の風やや強く、雪か雨、日中の最高気温6 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-7 ℃(4時45分現在)、過去12時間で22 cm、過去6時間で19 cmの降雪を観測しています。