更新日時: 2024/03/18 05:30
アルパイン Low 降雪量が不明
森林限界 Low 降雪量が不明
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高の高いところでは、昨晩からの降雪で形成したスラブに注意してください。降雪量が不明のため、不確実性は高くなっていますが、主稜線ではとても強い風が吹いていますので、雪の量が少なくとも、人を流す程度のスラブは形成している、と考えて行動することが必要です。また、昨日の高い気温と降雨の影響で、雪面が硬く凍結しているところがあります。滑落にも注意してください。標高の低いところの融雪は進んでいます。慎重なツアー計画と、現場での保守的なルート選択が必要です。
主稜線では平均20 m/sという、とても強い北西の風が吹いています。風下側でのスラブの形成に警戒してください。
2月21日の降雨で形成した氷板あるいは融解凍結クラストと、その上に形成したこしもざらめ雪による持続型スラブの危険は、不確実性が高いまま残っています。
昨日(17日)は、昇温と降雨に伴う多数のスノーボールが観察されました。
昨日(17日)は、山麓で昼前に12℃を記録し、森林限界付近でもプラスの気温となりました。また、弱い降雨もあり、積雪表層は濡れ、スノーボールなども観察されています。その後、昨晩に冬型の気圧配置に変わり、寒気が流入しています。標高の低いところの積雪は、融解と凍結を繰り返す、春のサイクルになっています。標高の高いところでは、昨晩からの降雪に留意する必要があります。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、時々、晴れ、所により、雪、日中の最高気温6 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-0.3 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。長野地方気象台は、3月18日4時51分、長野県北部に対し、19日6時までの24時間で、15 cmの降雪を予報しています。