雪崩情報

更新日時: 2024/03/23 06:00

ニセコ・羊蹄・余市・尻別


アルパイン Good 風の影響のない地形局所にスラブが残る


森林限界 Good


森林帯 Good 気温の上昇が予報されており、今後、濡れた雪の雪崩に留意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高の低いところでは、積雪は春のサイクルに入っており、一方、アルパインエリアでは活発なウインドスラブの活動が続いている。今後数日間は晴天が続く予報が出ているので、ロングツアーを計画する人もいるだろうが、コンディションを見極める作業は必要不可欠です。標高が高く、クロスローディングされるような東寄りの急斜面は避けるように。標高の低い区域の急斜面では、日中の高い気温と日射の影響による積雪表層の融解による雪崩に注意を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

標高が高い場所では地形局所にウインドスラブが残っており、まだ、人的な刺激に反応しているという報告がある。森林限界とアルパインの東側の斜面では、新たな雪の堆積によるスラブの形成に注意。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

昇温と日射の影響で、とても急な斜面では雪は濡れ、強度が低下する。スノーボールが観察できたら、それが積雪表面の雪の強度が下がっている証拠。適切な斜面を選択するサインとなる。

概要

雪崩


昨日(22日)、イワオヌプリにて、自然発生のサイズ2.5のウインドスラブの雪崩が報告されている。この雪崩は森林限界付近の南東と東の斜面で発生している。

積雪


東側の斜面局所にウインドスラブの危険が残っている。そして、直近の風で雪が再配分されていることも見逃せない。北側の斜面では風の影響もあり、硬いところが多い。森林帯では、融解凍結のサイクルにあり、今後の気温上昇によって、この春のサイクルの標高は上がることになる。

天候


現在、高気圧に覆われており、弱い南風が吹いている。このようなコンディションが、今後、数日間続くとの予報が出ている。

一覧に戻る

Forecasting Partner

Avalanche Bulletin Partner

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。