雪崩情報

更新日時: 2024/03/28 06:00

妙高


アルパイン Low


森林限界 Fair 日中の日射と昇温に留意


森林帯 Fair 日中の高い気温と日射に警戒


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

アルパインエリアでは、極端な地形の局所に残る不安定なスラブに注意してください。また、とても硬い氷板が露出しているところも多いため、滑落にも警戒を。本日はとても高い気温が予報されており、さらに強い日射も雪に大きな影響を与えます。日中に表層の雪の変化に注意を向けてください。濡れた雪による雪崩は、とても重たいため、小さいものでも、簡単に人を転倒させます。そこに「地形の罠」の要素が組み合わされば、重大な結末となりえます。現在、とても良く晴れている妙高エリアですが、今晩からは天候は大荒れとなる予報がでていますので、それを考慮した行動計画を。日焼け止めと多めの水分も忘れずに。良い一日を。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

極端な地形ポケットに残る不安定なスラブに注意を。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

評価は朝の時点でのもの。日中の日射と高い気温の影響に注意。

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

評価は朝の時点でのもの。南風が入り、高い気温が予報されています。グライドクラックの入った極端な地形に警戒を。

概要

雪崩


昨日(27日)は、サイズ1-1.5の全層雪崩が複数、標高の低い場所で観察されました。また、スノーボールも多数観察されました。

積雪


3月26日の降雨は、アルパインエリアまで雨溝を伴う硬い融解凍結層を作りました。その後の降雪(10-30 cm)は、北寄りの風で、この硬い氷の上に堆積しています。風に叩かれる場所では、氷板が露出しています。隣接する白馬連峰のアルパインでは、新雪が局所的に堆積した場所で雪崩の発生が報告されています。また、寒気が残った影響で、中間の標高帯には雲が残りましたので、標高の低いところの雪に対する日射の影響は弱いものとなりました。持続型スラブについては、アルパインエリアまで氷板が形成しているため表記を消しました。

天候


本日は、高気圧は日本の東へ移動し、夜には前線を伴った低気圧が日本海に進む見込みです。気象庁は新潟県上越地方に対し、南の風、後、やや強く、晴れ、昼過ぎから曇り、所により、夜、雨、日中の最高気温16 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-2 ℃(4時45分現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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