雪崩情報

更新日時: 2024/03/29 05:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

南に開けた大きな急斜面では、破壊力のある濡れた雪による雪崩が発生しうるコンディションにあります。その方向の斜面に入ることを避け、同時に、自分の上方に、そのような斜面がないか考えてください。また、グライドクラックの動きが活発になっていることが、昨日の時点で報告されています。全層雪崩に警戒を。今後、雨が止んでも、全層雪崩の危険はすぐには低下しません。一日を通して、大きな注意を払ってください。経験の浅いグループは、スキー場内にとどまることをお勧めします。雨に洗われたコースは滑走性が高まり、楽しいものです。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab


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グライドクラックの開いている場所では厳重な警戒を

面発生湿雪雪崩 Wet slab


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日射を受ける急斜面では、積雪の浅い位置にクラストが埋没しています。このクラストが、今回の降雨の止水面となり、破壊力の大きな濡れた雪の面発生雪崩を起こしうるコンディションです。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


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森の中でも、点発生雪崩は起こります。また、大きな斜面にも注意を。

ウインドスラブ Wind slab


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主稜線では強い南風が吹いており、かろうじてマイナスの気温です。

概要

雪崩


昨日(28日)は、標高の低いところで、サイズ1の点発生湿雪雪崩、全層雪崩が観察されました。また、グライドクラックの拡大も報告されています。

積雪


昨日から今朝まで、山麓では4℃以上の気温となっており、降雨が続いています。主稜線では昨日午後からとても強い南風が吹いています。そして、本日は昨日以上の高い気温が予報されています。標高の低いところは積雪全体、標高を少し上げたところでは積雪表層の強度が大きく低下しています。

天候


本日は、前線や湿った空気の影響を受けますが、午後は次第に高気圧に覆われる見込みです。気象庁は長野県北部に対し、南の風、始めやや強く、雨、昼過ぎから晴れ、日中の最高気温20 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温4.6 ℃(5時現在)、過去12時間で13 mmの降雨がありました。長野地方気象台は、3月29日4時40分、長野県北部に対し、30日6時までの24時間で40 mmの降雨を予報しています。

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