更新日時: 2019/02/27 06:30
Alpine Good
Treeline Good
Below Treeline Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
標高が低いところでは、グライドクラックの入った斜面の全層雪崩、あるいは落ち残りの雪ブロックの崩落に警戒してください。継続する好天による昇温と日射の影響で融雪が進んでいます。また、標高を上げると、硬い融解凍結層があちこちで露出しており、滑落への最大の注意が必要な状況です。昨日は隣接する白馬山域で滑落による事案が発生しています。雪面が緩む、時間帯と斜面を選ぶことが、安全対策には重要です。良い一日を。
昨日(26日)は、標高600m付近にて、サイズ1.5の全層雪崩が観察報告されています。この全層雪崩は、25日夜間から26日朝までの間に発生したと推察されています。
標高が高く、日射の影響のない斜面では、まだ雪はドライに保たれていますが、硬く凍結した斜面も多く、滑落への細心の注意が必要です。森林帯の積雪は、日中の昇温と日射で融け、夜間に凍結する春の「融解凍結サイクル」に入っています。雪面は凍結していても、内部では等温となり、濡れている層も広がり、グライドクラックも拡大してきています。
気象庁は新潟県上越地方に対し、南の風、後、北の風、くもり、最高気温8℃(標高13m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1310m)にて気温-8℃(4時45分現在)、過去48時間、新たな降雪はありません。