更新日時: 2024/12/17 07:00
アルパイン Low 観測が限られているため、格付けの信頼度は低い。
森林限界 Fair 観測が限られているため、信頼度は下がる。
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
過去48時間で全ての標高帯が大量降雪となり、その新雪の沈降にも時間を要しているため、雪崩の危険性は高まっている。アルパインと森林限界では中程度の西北西の風の影響があり、風下斜面への負荷が大きくなっている。森林限界付近の積雪量は十分な量に達しつつあるが、その積雪はまだ十分に硬度を上げておらず、また標高の低いところでは移動は困難な状態にある。樹木や岩、埋まっていない沢などがあり、沈降が進んでいない積雪が主体となる区域では、シーズン初期の危険がいろいろなところに存在している。深い新雪は雪崩でなくとも埋もれてしまう危険を合わせ持つので、仲間と一緒に、自分の能力の範囲内で、いろいろな危険に注意しながら滑走してほしい。
中程度から強い西風と最近の降雪が相まって、風下斜面にウインドスラブが発生している。
低温とよく乾いた雪の影響もあり、スラブの形成はそれほど進んでいないが、この荒天が収まり、新雪が沈降し始めると状況は変わるかもしれない。
西風の影響のない急斜面にはかなりの量の新雪が堆積しており、そのような地形では点発生雪崩が発生する。
過去24時間に新たな雪崩は報告されていないが、観測情報は限られており、荒天の影響でアルパインへの移動はほぼできていない。
一晩で15~30cm、その後、日中に30cmの降雪があり、12月14日(土)に始まったこの荒天サイクルの積雪量は60cm程度(沈降した深さ)となった。密度の低い荒天の雪が、これまでの荒天の雪に載っており、この旧雪は、地表とササの境界付近にあるクラストまで、下層に向かって密度が高まる構造。積雪内に顕著な弱層は見られない。
風は弱まったが、中程度の西風が続く予報が出ている。降雪は今日も続くとのことだが、荒天初期ほど強くならない。気温は低温傾向が継続しており、山麓での最高気温は-5℃となっている。