雪崩情報

更新日時: 2019/03/09 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair 昇温と日射で上昇


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。白馬乗鞍岳・天狗原下の南東斜面で、昨日、雪崩インシデントが発生しています。人的な刺激にとても敏感に反応していた脆弱性は、風の影響を受けた雪が堆積した、標高の高い斜面では、本日も継続していると考えてください。アルパインから森林限界付近の北~東に面した斜面では、規模の大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあります。斜度を落とし、シンプルな小さい地形をうまく使ってください。不安定性が解消する速度は、斜面方位と標高で異なります。あの斜面で大丈夫だったから、と、あるひと滑りで、簡単に危険度の評価を下げないようにしてください。また、本日は、大幅な昇温が予報されており、標高が低く、日射と昇温の影響を強く受ける斜面では、日中に積雪表層のコンディションが大きく変わりますので、濡れた雪の雪崩についても注意してください。雪崩の安全対策で最も重要なことは、地形特徴の理解に基づく「斜面選択」です。良い一日を。

留意すべき雪崩

面発生湿雪雪崩 Wet slab


ベース画像

昇温と日射の影響を強く受ける斜面で危険度は上昇

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(8日)は、多数の人的誘発の雪崩が発生しており、インシデントも起きています。観察された雪崩は、標高1900-2200m、南東~東~北側の斜面、サイズは1.5~2で、いずれも人的な刺激で発生しています。また、リモートトリガー(離れた位置からの誘発)による雪崩も観察報告されています。

積雪


7日から8日朝にかけて森林限界付近では30-40cmの降雪があり、それが強い西風の影響でスラブを形成しています。このスラブの下層に、雪の結合の弱い箇所があり、昨日は、人的な刺激に対して、とても敏感な反応を示していました。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、最高気温15℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-6.1℃(5時現在)です。過去12時間で新たな降雪はありません。

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