更新日時: 2024/12/29 06:00
アルパイン Good
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
昨日(28日)、いくつもの雪崩が報告されています。今日は、すべての標高と方位で、積雪上層の不安定さを見極めるために、慎重なアプローチをしてほしいと思います。直近の新雪がどこに再配分されているかを確認し、凸状地形のような誘発しやすい場所に注意してください。森林帯でも雪崩の危険は残っていると考えることが必要です。
週の始めからの風の影響もあり、最近の積雪は風下斜面へと運ばれ、ウインドスラブを形成しました。特に標高の高い場所で形成しており、人間一人の刺激で反応しうる状態です。
森林限界付近にて、直近の降雪内にある脆弱性で雪崩が発生しています。ボウルや沢状の地形では十分注意してください。斜面に入る前に地形をよく観察し、地形の罠の要素がないか確認してください。
昨日(28日)は、複数の自然および人的誘発による雪崩が報告されました。その中には、モイワ区域のバックカントリー(標高700m、南東)で発生したサイズ2のウインドスラブが含まれます。遭遇者は完全埋没しましたが、事故を目撃した別のグループのガイドらによって、約6分後に怪我なく、救助されました。また、ニセコ区域のバックカントリー(標高600 m、東)では、サイズ2の雪崩が発生し、スキーヤーが部分埋没しています。遭遇者は膝上の部分埋没であったため、怪我なく、自力脱出しました。
28日は日差しが入り、積雪表層が刺激に対して活性化し、東斜面では自然および人的誘発による雪崩が観察されました。以前の昇温で形成したクラストは、30-80 cmの深さに埋没しており、それより下の中層と下層は、しっかり結合し、沈降しています。
一日を通して小雪が舞う見込みで、夜にかけて北西の風が強まる予報が出ています。