更新日時: 2019/03/16 06:45
Alpine Fair
Treeline Fair
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
特定の地形に残る荒天の不安定性に注意してください。周囲の地形と滑らかな連続性を持たない「孤立した地形」、極端な斜度変化を持つ「凸状地形」、下部が崖などで積雪の下支えがない「地形の罠」を持つ斜面などに載ったスラブは、まだ、人的な刺激で雪崩が発生しうると考えることが必要です。小さい雪崩でも、深い沢など地形要素が加わることで、重大な結末を招きます。滑走しようとしている斜面にある危険要素をよく観察し、もし、雪崩が発生したら、を考えて、滑走ラインの決定と仲間とのグループマネジメントを行ってください。
昨日(15日)は、森林帯上部からアルパインにかけて、15日朝までに発生したと思われるサイズ1.5 - 2の面発生雪崩が複数観察されました。いずれも東を中心とした斜面です。また、森林帯上部にて、スノーボードカットによるサイズ2の面発生雪崩も報告されています。Twitterの#nadare2019で確認してください。
荒天の雪は、日射を強く浴びる斜面では急速に沈降を進めましたが、北側ではまだドライなままに保たれています。旧雪と荒天の雪の境界面では、顕著な脆弱性は観察されていませんが、まだ、荒天の雪の中に、結合が十分でないことが、昨日の時点で観察されており、誘発による雪崩も出ています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、大北地区では北の風やや強く、くもり、後、晴れ、昼過ぎ、一時雪か雨、所により、夕方まで、雷を伴う、最高気温8℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-0.9℃(6時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。