雪崩情報

更新日時: 2025/01/06 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

今後、急速に発達する低気圧が接近してきています。この低気圧の接近に伴う気象変化と、その気象現象の積雪への影響をよく考えることが必要な日です。特に、南寄りの強い風によって新しく形成したウインドスラブへの注意が必要です。また、今後、大きな昇温があった場合、とても標高の低い場所で形成しているグライドクラックが不安定化します。現在の雪崩危険度は低い状態ですが、低気圧の通過後は、極めて強い寒気が流れ込み、大量降雪の予報がでています。何かトラブルがあっても、エスケープしやすい地形とルート設定を考えてください。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

風向の変化に伴う雪の再配分に警戒が必要です。昨日とは、異なった位置に形成している新しいスラブを探してください。

概要

雪崩


昨日(5日)は、標高2,050 m付近、南東斜面にて、人的誘発によるウインドスラブの雪崩で1人が流されるインシデントがありましたが、部分埋没で無事でした。森林帯の上部から森林限界の標高帯の北から東に面した斜面で、サイズ1の点発生雪崩が観察されました。

積雪


積雪表層の雪は(1月2日~4日朝)、昨日の晴天もあり、沈降を進めました。森林限界より標高が低く、日射を強く浴びる面ではクラストが形成しています。積雪中層および下層は焼結を進めており、警戒すべき顕著に弱い層は報告されていません。標高の低い場所では、グライドクラックが出現しています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、曇り、昼過ぎから雨、所により雪、日中の最高気温10 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-7.6 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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