更新日時: 2019/03/22 06:30
Alpine Low
Treeline Low
Below Treeline Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
前日と同様、濡れた雪の雪崩に注意してください。森林限界より標高が低いところでは、斜面方位に関係なく、斜面利用が少ないとても急な斜面では、濡れた雪の雪崩が発生しやすい状態になっています。濡れた雪は重たいため、小さい規模でも容易に人の足元をすくいます。その斜面の下方に崖や樹木、岩といった危険要素があれば、結末は重大なものとなります。グライドクラックも拡大しています。既に雪シワが入った斜面、あるいは落ち残りの雪ブロックがある斜面も十分に警戒してください。日中に融解水が十分に出れば、気温が低下している夕方や夜に全層雪崩が発生することも普通にあります。単純な気温だけで判断しないでください。標高と方位、そして斜面を選べば、快適なザラメ雪の滑走が安全にできるはずです。良い一日を。
昨日(21日)は、サイズ1の濡れた雪の点発生雪崩及び全層雪崩が観察されています。
昨日(21日)の午前の降雨の量は多くありませんでしたが、その後の昇温と今朝まで高い気温で推移しており、積雪表層~中層までは、かなり濡れた状態となり、強度が低下しています。よって、斜面の利用状況が少ない(つまり、人の滑走で圧縮等がされていない)斜面では、濡れた雪の雪崩が発生しやすい状態となっています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、所により雨か雪、最高気温13℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温7.8℃(6時現在)です。なお、山麓では昨日(21日)16時には16.5℃を記録しており、その後もプラス5℃以上の気温で推移しています。